しくじり先生 オリラジ中田「銀河鉄道の夜」内容感想

しくじり先生感想

1月23日しくじり先生3時間スペシャルが放送されました。

オリラジ中田先生登場。

今だから読みたい名作文学として

銀河鉄道の夜

をわかりやすく解説。

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しくじり先生・銀河鉄道の夜内容

前回の星の王子さま同様、聞いたことあるけどよくしらない作品をわかりやすく噛み砕いて説明。

私は全く読んだことなかったので新鮮でした。

 

あっちゃんなりの解釈が盛り込まれているので「ちょっと違うんじゃね?」とか思う人もいるのかも。

銀河鉄道の夜内容

主な登場は

  • 主人公:ジョバンニ
  • 疎遠気味の親友:カムパネルラ
  • 主人公をいじめるクラスメイト:ザネリ

登場人物の名前はイタリア風。

でも舞台はヨーロッパではなく岩手県!

マジかよ…。

宮沢賢治さんの作品は岩手が舞台なものが多いそうです。

 

そして岩手の事をイーハトーブと呼んでいたそう。

お洒落な世界観を演出するためにそう呼んでいたとか。

 

りゅうちぇるが

「沖縄から来た比嘉龍二です」

ではなくて

「ちぇるちぇるらんどから来たりゅうちぇるです」

と言って出てきたのと同じ理屈。

 

 

わかるけどわかりたくない。

 

 

宮沢賢治さんは雰囲気とか世界観の演出に力入れてて自分の写真撮る時もベートーベンを意識して撮っていたり。

挫折ポイント

中田さんが思う銀河鉄道の夜の挫折ポイント。

 

主人公ジョバンニの学生生活で地味に嫌なことが起こる。

ここで思ってたのと違うからと挫折してしまう人がいるのではと中田先生。

このあと綺麗な電車、銀河鉄道に乗るからガマンしましょう。

 

その1:同級生に父親の仕事をイジられる。

ジョバンニの父親は遠洋漁業で不在。

ザネリに

「ラッコの上着」

と言われいじめられる。

この言葉は密猟者を示す単語だったそうです。

 

「学校でいじめられる」

だとえらく重いですが、

「父親の仕事をイジられる」

と言うとちょっと面白く聞こえる不思議。

 

言葉選び上手。

その2:放課後のバイトがエグい

学校で若干いじめられているジョバンニは家が貧乏な為、授業が終わってからバイトをしている。

そのバイトは「活字拾い」というバイト。

活版印刷に使われる文字のハンコを、ずらーっと並べられた棚から探してくる作業。

これは真剣に大変そう…。

 

その3:母が病で寝たきり

ジョバンニの母は病気で家で寝たきり。

母の為にと、玄関に配達されているはずの牛乳を取りに行くが届いていない

ジョバンニは母親の為に牛乳の配達所に取りに行くが、冷たくあしらわれ牛乳をもらえない。

ほんと地味に嫌な事ばっかり。

 

仕方なく家路につくジョバンニだが、帰る途中で不運にもザネリ一味と遭遇。

絡まれてまた嫌な事を言われる。

ザネリ一味の端っこにはカムパネルラがいる

元々仲の良いジョバンニとカムパネルラだが、学生特有の人間関係でカムパネルラはザネリ一味にいないといけない空気になっている模様。

 

ジョバンニが嫌な事だらけだったその一日は街で一番の大きなお祭りの日。

なんて日だ!

いよいよ本題に

お祭りに向かうザネリ一味をしり目に走り出すジョバンニ。

ジョバンニは一人になりたくて丘に向かう。

丘で寝転がり、星空を眺めると星が輝きだす。

気が付くとそこは列車の中。

ここまでが銀河鉄道のオープニング。

意味深なセリフ

その列車にはカムパネルラが乗っていた

カムパネルラは口を開く。

  • 「ザネリはもう帰ったよ。お父さんが迎えにきたんだ。」
  • 「お母さんは僕を許してくださるだろうか?」

このセリフは今は意味がわからないが、後でわかってくるとのこと。

路線図

銀河鉄道は天の川に沿って北十字から南十字に向かう列車。

授業で紹介された停車駅は白鳥の停車場→鷲の停車場→サザンクロス停車場。

途中にプリオシン海岸、わたり鳥のやぐら、サソリの火といった場所を通る。

電車が出発して最初に停まるのが白鳥の停車場。

止まった時に降りてみるジョバンニとカムパネルラ。

 

そこには川が流れている。

少し足をつけると、足をつけた瞬間だけ光る水

落ちている砂利は全て水晶

などの美しい風景描写がファンを魅了していると中田さん。

 

この風景に魅了されたクリエーターさんが作った作品を皆で観賞。

放送始まった時にあった15個の在庫はすぐさま消滅してました。

すごく綺麗な映像だったので欲しくなる気持ちはわかります。

 

銀河鉄道の夜の世界は天の川と、岩手の自然との間であり、完全な宮沢賢治のオリジナルな舞台だと中田さん。

銀河鉄道の風景に出てくるやぐらは夜空の星と同じ配置で、出てくる川は天の川を表しているそうです。

 

原作でそういう説明だとか設定があるのか中田さんの解釈なのかはわかりませんでしたけど。

 

この世界を親友のカムパネルラと旅して、色んな物を見て会話をするジョバンニ。

風景の描写などが非常に美しいそうですが

 

この授業ではその説明はお預け!

 

前回の星の王子さまのラストみたいに「自分で読んでね作戦」発動でした。

このおあずけ毎回恒例になりそうである。

何やら不穏な空気が

物語はとある駅で急展開。

 

鷲の停車場で大勢の人が乗ってくる。

それまでの停車駅でもチラホラ乗ってくる人はいるそうですが、ここで急に大量に乗ってくる。

ジョバンニがどこから来たのが尋ねると

 

「私たちが乗っていた船は氷山にぶつかり座礁したせいで沈みました。それで今ここにいます。」

 

急に不穏な展開に。

なんとこの船ってのがあのタイタニック号

タイタニック号の事件は宮沢賢治が16歳の時に起きた事件。

衝撃的な出来事だったので取り入れたそうです。

(タイタニックて聞いた瞬間に私の頭の中で流れた歌が「えんだーーーいやああああ」だったなんて言えない)

 

ん?死んだ人が乗ってきてるの?

てジョバンニが思ってると車内に音楽が流れる。

ドヴォルザークの新世界。

学校の下校時間とか図書館の閉館時間に流れる曲です。

 

そして電車は終点の南十字に到着。

南十字には大きな光り輝く十字架が。

 

それまで乗っていた全ての乗客がぞろぞろと降りていく。

ジョバンニが引き留めようとするが乗客はみな口々に

「ハレルヤ、ハレルヤ」

と言いながら十字架の方に歩いて行く。

車内にはジョバンニとカムパネルラの2人のみ。

 

ハレルヤの意味はwikiによると「主をほめたたえよ」。

あまりに悲しいラスト

電車は終点を過ぎて走りだす。

向かっていった方向は闇の中。

 

怖くなったジョバンニが何度もカムパネルラに

「僕たちずっと一緒にいようね」

と声をかける。

最後に声をかけ振り向くと、そこにカムパネルラの姿は無かった

涙が溢れてきて、カムパネルラの名前を叫ぶジョバンニ。

 

気が付くとそこは元の丘の上。

 

夢だったのか何だったのかわからないジョバンニだが、丘を降りると川に人だかりが出来ていた。

 

野次馬の女性に何があったのか尋ねると

女「子供が川に落ちたんだよ」

 

誰が落ちたのか聞くと

女「落ちたのはザネリだ」

 

ジ「ザネリはどうなったんですか」

女「ザネリは助かったよ。助けてくれたんだ友達が」

 

ジ「誰がザネリを助けたんですか?」

女「カムパネルラだ

 

ジ「カムパネルラはどうなったんですか?」

 

するとそこにいたカムパネルラの父親が

「もうダメです。落ちてから45分が経ちましたから」

 

ここで列車にのった時のカムパネルラのセリフの意味が明らかに。

 

「ザネリはもう帰ったよ。お父さんが迎えにきたんだ。」

ザネリは助かったよ。お父さんのもとへ戻れたんだ

 

「お母さんは僕を許してくださるだろうか?」

友達の為に自分の命を投げ打ったこの僕を

 

 

衝撃の事実を知ったジョバンニは家路につく。

ここで物語は終了

 

このあまりにも悲しい終わり方が銀河鉄道の夜最大の挫折ポイントだと中田さん。

中田さんの後説

中田さん曰く宮沢賢治の伝えたかった事を読み解くヒントは、宮沢賢治のもう一つの代表作「雨ニモマケズ」にある。

みんな知ってる有名な部分は

  • 雨ニモマケズ
  • 風ニモマケズ
  • サウイウモノニ
  • ワタシハナリタイ

だけど、ここだけ見ると我慢強い人、忍耐強い人になりたいのかな?と思ってしまうがそうじゃない。

 

大事な部分は

  • 東ニ病気ノコドモアレバ行ッテ看病シテヤリ
  • 西ニツカレタ母アレバ行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
  • 南ニ死ニサウナ人アレバ行ッテコハガラナクテモヨイゝトイヒ

分かりにくいんで普通に書くと

  • 東に病気の子供あれば行って看病してやり
  • 西に疲れた母あれば行ってその稲の束を負い
  • 南に死にそうな人あれば行って怖がらなくてもよいと言い

 

中田さん曰く、「雨ニモマケズ」にタイトルを付け足すとしたら

「雨ニモマケズ ダレカノタメニ」

になるんじゃないかと。

この「雨ニモマケズ」と「銀河鉄道の夜」読んで思うのは、宮沢賢治のなりたかった「ソウイウモノ」とはカムパネルラの事ではないかと。

宮沢賢治が伝えたかったことは

宮沢賢治が作品を通して伝えたかったのは

「人の為に生きる事こそが本当の幸せ」

ということだったんじゃないかと中田さん。

 

人の為に自分の命を使う事もいとわないなんて綺麗ごとだ、と言われてもおかしくないが、宮沢賢治はそういう言われ方をすることが少ない。

その理由は「雨ニモマケズ」の発表のされ方にあったんじゃないかと中田さん。

 

「雨ニモマケズ」は作品ではなく、死を目前にした宮沢賢治が自分の為に書いたメモだった。

それが死後発見されて皆に届いたもの。

死の直前まで自分のために書いていた作品を目にして、宮沢賢治の考え方に触れることが出来たから受け入れられている。

 

そして「銀河鉄道の夜」も同じく未発表で死後発見されたもの。

この二つは、死の直前まで推敲していた自分の為の作品だった。

 

銀河鉄道がなぜ美しいのか、それは宇宙と岩手の間でありながら、天国と現世の間でもあったから。

日本人独特の美しい天国への旅立ち方を彼独特の優しさで演出したのではないか。

銀河鉄道の夜から中田さんが得た教訓は

「死ぬことは悲しいし怖い でも人の為に生きたという充実感があれば 納得して旅立てるのかもしれない」

 

地元の人に愛される宮沢賢治

宮沢賢治さんは地元の人に下の名前で呼ばれているそうです。

その理由は、作品以上に彼自身が愛されているから。

 

中田さんが授業の最初から「賢治」と呼んでいる事に対して吉村さんとか澤部さんが突っ込まない事に違和感が。

「友達みてえだな!」

とか言いそうですけど、突っ込まなかったのは空気読む力が凄いのか、突っ込んだけど後で説明入るからカットされたんだろうか。

っていう凄くどうでもいい事が気になりました。

 

本当の代表作は「雨ニモマケズ」「銀河鉄道の夜」以上に、宮沢賢治という生き方なんじゃないかと中田さん。

綺麗にまとめた所で授業終了。

しくじり先生・「銀河鉄道の夜」感想まとめ

今回も見応えのある授業でした。

いつもは番組のラストにあっちゃんの授業あるんですけど今回はなぜか2本目。

ラストのマルシアさんの授業がよっぽど面白いのかと思いましたけど全然でした。

 

銀河鉄道の夜も雨ニモマケズもタイトル聞いたことあるくらいでよく知らなかったので、未発表だと知ってびっくり。

死期を感じていたのに発表していなかった、てのは本当に自分の為だけに書いていたんだと思うのに十分な材料でした。

 

中田さんなりの解釈が盛り込まれているので、自分が銀河鉄道の夜読んでみるとまた違う感想になるのかも。

中田さんも感じ方は人それぞれ、ってのをわかってるので

「僕はそう思いました」

って注釈入れるのもいいですね。

 

私は学生時代、国語の読解問題が得意だったんですけど

「作者が何を思っているか答えろ」

的な問題が大嫌いでした。

ちゃんと作者に聞きにいったのかと。

だいたい答えはわかるんですけど、その作品を書いたワケでもない先生が採点してるのがどうも腑に落ちなかった思い出。

えらく話がそれました。

 

しかし中田さんはどれくらい読み込んでるんでしょうかね。

毎度毎度、相当考えて授業してるんだろうな、っていうのが伝わってくるのでこっちも真剣に見てしまいます。

これだけ有名な作品を限られた時間で説明するとどう頑張っても納得しない人は出てしまいそう。

 

 

しくじり先生も結構マンネリ化してきましたけど、中田さんの授業は毎回楽しみ。

月一くらいで名作文学やって、半年に一回くらい中田歴史塾やってくれたら嬉しいです。

かなり大変そうですけど。

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